お香編
お香の焚き方三形式
焼香(しょうこう)
香炉の灰の上に火のついた炭団を置き、そこにお香を乗せて焦がすように焚く方法。元来はこの方法が一般的であったと考えられます。温度の調節が出来ないので一時に煙や香りが出てしまい、持続させられないのが難点です。
焚香(ふんこう)
お線香や抹香のようにお香それ自体を燃やす方法です。抹香であれば香炉の灰の上に型を使って導火線状に敷き、端から点火します。お線香と同様に長時間焚き続ける事が可能で、お線香が伝来(発明)されるまではこの方法で長時間お香を焚いていました。香りを発散し終えた部分が次の燃料になるので簡便で合理的です。
炷香(ちゅうこう)
香道で香木を炷く方法です。香炉の灰の中に火の着いた香炭団を埋め、香炭団の熱が直接、乗せた香木に伝わらない様にします。上手に温度を調節すると微妙な香木の薫りを長時間鑑賞することが可能です。